北海道バイクツーリング 第4日~第6日 2022/5/24-5/26 釧路から知床へ

Bike touring

シニアライダーの北海道バイクツーリング - 野生動物と出会えた!

霧多布岬で野生のラッコを見る。

シラルトロ湖畔のロッジ シラルトロは、荷物の詰め込みに時間がかかって8時30分すぎに出発。

この日は途中、霧多布岬と春国岱(しゅんこくたい)に寄って知床まで、280kmを走る。

まずはシラルトロから厚岸(あっけし)を目指す。

厚岸にある「道の駅 厚岸グルメパーク」で休憩。

厚岸湾では牡蠣の養殖が盛んで、道の駅 厚岸グルメパークではいろいろな種類の牡蠣料理が食べれる。

しかし今回は牡蠣は後日に食べることにして、軽い休憩後厚岸大橋を渡って道道123号を霧多布湿原に向かう。

道道123号は、昨年も走った。

途中、チンベの鼻、原生アヤメ園、涙岬など見どころが多く、昨年はこれらに立ち寄りながら走った。

原生アヤメ園からチンベの鼻に向かう遊歩道では、この時季、野生のアヤメが咲き、また道産子の馬が放牧されている。

原生アヤメ園に放牧されている道産子

道道123号は車はほとんど走っておらず、バイクで走っていて気持ちがいい。

ついついスピードを出しすぎてしまう。

霧多布湿原の琵琶瀬展望台には、予定より早く着いた。

琵琶瀬展望台は、南側に太平洋、北側に霧多布湿原が見渡せる。

霧多布湿原では、美しい風景の広がる随一の展望台だが、湿原の規模では釧路湿原にやや劣るだろうか。

琵琶瀬展望台からの霧多布湿原

琵琶瀬展望台から霧多布岬はすぐだ。

途中昨年宿泊したペンション ポーチの前を通り、霧多布岬へと向かう。

霧多布岬は、正式には湯沸岬(とうふつみさき)と言い、最近は野生のラッコが生息していることで有名になった。

昨年もここを訪れ、幸い遠くにいるラッコを撮影することができたが、霧がよく出るところで、ラッコを撮れる機会は少ない。

昨年撮影した霧多布岬のラッコ。(約2倍に拡大)
昨年の霧多布岬のラッコ、お腹に子供を乗せている。(約2倍に拡大)

ラッコは北太平洋のアリューシャン列島、アラスカ、カナダ、アメリカ北部などに生息する動物で、いくつかの国で絶滅危惧種に指定されている。

日本では、この霧多布岬だけで確認されている。

ラッコは人工飼育が非常に難しい動物で、現在日本の水族館では、「鳥羽水族館」に2頭、「鴨川シーワールド」、「マリンワールド海の中道」に各1等の4頭が飼育されているにすぎない。

今年の6月撮影した鳥羽水族館のラッコ(メイ)

そんな動物が日本で野生で生息していることはたいへん貴重だ。

霧多布岬の駐車場には、もう数台の車が止まっている。

みんなラッコを撮影しようとやってきた車だ。

600㎜のズームレンズを付けて、岬の先端に向かう。

灯台の手前で2~3名の人がカメラを一方向に向けている。

一人の女性に「いますか?」と尋ねると、「ええ、遠いんですけど。」といって指さした。

たしかに岬の先端の方の遠くに黒い点が浮かんでいる。

「あそこなら、もっと先端の方に行ったらもう少し近くで見れるのでは」と言って、女性を連れて灯台を回り込んだ。

まだ先。さらに先端に向かって歩くと、先端の手前で数名の人が柵にしがみついて、カメラを向けている。

その方を見ると、肉眼でも明らかにラッコとわかる姿が、海に浮かんでいた。

早速女性は柵にしがみついてカメラを構えている。

僕も600㎜をラッコに向けた。

しかし昨年より遠く、600㎜でも小さくしか映らない。

今年のラッコはやはり子供を乗せている。(2.5倍に拡大)
今年のラッコ(3倍に拡大)
今年の子供は昨年よりまだ小さい。約1か月でかなり成長するようだ。(3倍に拡大)

昨年霧多布岬に来たのは6月第4週、今年は5月の第4週だから、子供が同じころに生まれたとして1か月でかなり成長するようだ。

もう一頭ラッコが現れた。(約2倍に拡大)

しばらく見ていると、母親のそばにもう一頭ラッコが現れた。

昨年生まれた子供だろうか?

母親のラッコから少し離れて潜っていった。餌を探しているのか。

さらにかなり離れて、もう2頭いる。抱いている子供も入れて5頭のラッコを確認できた。

ラッコを撮影するには、今年のようにかなり離れたところを泳いでいるので、400㎜以上のレンズが必要だ。

F値は暗くても大丈夫だが、かなり焦点距離が長くなるので、ISOを上げてもどうしても手振れが起こる。

できれば三脚があった方がいいかもしれない。

ただ場所によっては三脚を立てられないところもある。

今回も三脚を使わず手すりに手を押し付けて撮ったが、大きな手振れが感じられなかったのは、200枚ほど撮って2‐30枚だった。

結局霧多布岬では、10時半過ぎに着いて12時前まで1時間少し撮影に没頭した。

羅臼へ

予定より1時間ほど遅れている。

昼食をどこで摂るか、計画では評判のいい根室の「花まる」という回転ずしに行く予定であったが、根室の「花まる」は火曜日は定休日のようだ。

調べると中標津にも「花まる」がある。ここはこの日も営業している。

根室での昼食と春国岱(しゅんこくたい)を諦めて、中標津へ向かうことにした。

中標津の「花まる」は東武サウスヒルズというショッピングモールの駐車場の片隅にある。

東武サウスヒルズは地方のショッピングモールの例にもれず、広大な駐車場を抱えた大きなショッピングモールだ。

車は広大な駐車場のショッピングモール側に1/4ほども停まっているだろうか。

反対側の「花まる」の側には、十数台の車が止まっているだけだ。

堂々と車の駐車スペースにバイクを停め、「花まる」に入る。

ここは回転ずしだが、回転台にはあまり寿司は乗っておらず、紙に注文を書いて前の職人に渡すと職人が握って渡してくれる方式だ。

メニューは本格的な寿司屋のネタがいっぱいある。

ボタンエビ、ウニ、いくら、ズワイガニなどもメニューにある。

回転ずしとしてはかなり値段が高めだが、北海道らしい高級ネタばかり8皿ほど取って3000円少しだった。

襟裳岬で食べた鮨より安く、種類も豊富で旨い。

「花まる」を出て、東武サウスヒルズへ行ってみる。

中にはマクドナルドやミスタードーナッツ、サーティーワンアイスクリームなど大阪でも見られるチェーン店が入っている。

中標津市は人口2,3万人の町のはずだが、大都会の雰囲気があった。

中標津を2時過ぎに出発する。

この日の宿泊は、羅臼の奥にある「ペンション ラウスクル」。

中標津から1時間少しで着いてしまう。

結局、昨年もそして冬にも行った野付半島に立ち寄ることにした。

この時季の野付半島は静かだ。冬は野付湾が氷結してその上を歩けて、オオワシやオジロワシが見れるので団体客もやってくるのだが、まだ寒さの残る5月はほとんど人が来ない。

この日は天候も良く、外海の向こうに国後島がよく見えた。

野付半島から見える国後島

そういえば、4月の後半ウトロの「知床観光船 KAZUⅠ」が沈没し、国後島で遺体が発見されたという報道があったが、知床半島を廻る海流が流れ込むこの辺りで発見されることはないのだろうか。

野付半島を早々に出発し、羅臼に向かう。ここから1時間少しだ。

計画では羅臼に2泊し、1泊目は「ペンション ラウスクル」に泊まる。

翌日は今年の最大の目的の知床のクジラ・シャチ・イルカウォッチングの「知床ネイチャークルーズ」に乗船する。

2泊目は、これも目的の一つ、シマフクロウの写真が撮れる「鷲の宿」に宿泊だ。

シャチと出会えるか?

着いてから知ったのだが、「ペンション ラウスクル」は「知床ネイチャークルーズ」と同じように知床観光の船を出している「ゴジラ岩観光」の息のかかったペンションのようだ。

「ゴジラ岩観光」には、「知床ネイチャークルーズ」に乗る翌々日、ウトロでクジラ・シャチ ウォッチングのクルーズの予約を入れている。

なぜ2回も乗るかというと、今回どうしても見たいのはシャチだ。

野生のクジラは、今まで小笠原と沖縄で見た。

昨年も「知床ネイチャークルーズ」に乗ったのだが、イシイルカしか見ることができなかった。

シャチに出会える機会は、50%以下とのこと。しかも6月に入るとその機会も減るらしい。

そこで今回は5月の終わりに北海道に来ることにしたのだ。

そのことをおかみさんに話すと、ウトロの観光船は「知床観光船 KAZUⅠ」の沈没事故の影響で、どの観光船も欠航しているという情報をもらった。

ただ羅臼のクジラ・シャチ・イルカクルーズは、運航しているとのこと。

計画を変更して、翌々日のウトロの「ゴジラ岩観光」のクルーズをキャンセルして、翌日朝、鷲の宿からゴジラ岩の観光船に乗ることにした。

ペンション ラウスクルでキャンセルと再予約の手続きをしてもらった。「ペンション ラウスクル」では、「ゴジラ岩観光」のクルーズの予約を入れることができる。

さらに翌翌々日が一日空くので、「知床ネイチャーオフィス」の羅臼岳トレッキングにも参加できそうだ。

ただ、2回のクルーズの乗船でシャチが見れなかった場合は、翌翌々日もクルーズに乗船することも検討することにした。

乗船前日の夕方「知床ネイチャークルーズ」から明日は予定通り出港するというTELが入った。

「ペンション ラウスクル」は羅臼港の観光船乗り場から10分ほどのところにある。

「知床ネイチャークルーズ」は出港30分前までに「知床ネイチャークルーズ」のオフィスで乗船受付を済ませなければならない。

ネイチャークルーズのオフィスは「道の駅羅臼」の裏手にある。向かって右手の駐車場から階段を降りるとオフィスだ。

バイクを「道の駅 羅臼」に停めて、オフィスで乗船受付を済ませ、羅臼港の観光船のりばに向かう。

観光船のりばの駐車場には、スタッフが立っていて、バイクを停める場所を指示してくれた。

「知床ネイチャークルーズ」の船に乗るのは3度目だ。

昨年、クジラ・イルカウォッチングで、そして冬にオオワシ・オジロワシのバードウォッチングで乗った。

船は2階建てになっていて、1階は室内と後部デッキ、2階は展望デッキになっている。

昨年より明らかに客が少ない。KAZUⅠの影響だろうか。

前回と同じ2階の右舷最前部の縁に腰かけた。

前回の経験では、船はクジラやシャチが現れるとそれを追いかけるので、最前部の方がカメラに収めるチャンスがある。

船は根室海峡の国後島との国境ラインのぎりぎりを知床半島の先端に向かって進み、知床半島の先端近くで折り返す3時間ほどの航海だ。

この日は1.5mほどの波が立っているが、大きく船が揺れることはない。しかし若干霧が出ていて視界が悪い。

2階の先端には女性のウォッチャーが立って、双眼鏡でクジラやシャチ・イルカの姿を探している。

知床岬の近くまで来て、ウォッチャーの女性がイルカがいると指さした。

知床で見れるイルカはイシイルカで、このイシイルカは昨年も何度か見ることができた。

イシイルカはほとんど水面から上には姿を出さず、背びれだけが水面を切って猛烈なスピードで泳ぐため、写真で撮ってもよく判らない。

2,3回シャッターを切ったが、昨年と同様水面から背びれが少し出ているだけで、よく判らない画になった。

結局この日の航海では、このイシイルカに1回だけ遭遇しただけだった。

チャンスは後2日あると、今回は諦めた。

帰りは向かい風を受け、波しぶきが2階のデッキまで上がってくる。防水のジャケットは必須だ。

船を降りて、「ゴジラ岩観光」のオフィスに向かう。

この日の朝、ITで「ゴジラ岩観光」のスケジュールを見ると26日は欠航になっていたのだ。

「ゴジラ岩観光」のオフィスは、羅臼港から国道に出て右に30mほど行ったところにある。

オフィスに入るとスタッフの女性がいて、「ペンション ラウスクル」から予約が入っているか確認してもらった。

予約は入っていたが、明日は船が検査のため欠航するとのこと。

予約した人は、「知床ネイチャークルーズ」の船に乗船してもらうとのことだった。

結局明日も「知床ネイチャークルーズ」だ。

明日は、シャチと遭遇できるだろうか?

シマフクロウを撮る。

この日は「鷲の宿」に宿泊する。

「鷲の宿」は、天然記念物で絶滅危惧種のシマフクロウを撮影できる民宿として有名になった。

シマフクロウは、北海道や北方領土に生息する絶滅危惧種のフクロウだ。

北海道には、エゾフクロウとシマフクロウが生息するが、シマフクロウは知床、根室、日高、十勝などに160羽程度しか確認されていない最も絶滅に瀕した野鳥だ。

1900年代初頭には北海道全域に生息したが、主食となる川魚の減少や営巣する大木の減少が数を減らす大きな要因となっている。

また非常に敏感な鳥で、人の気配があると繁殖をしないという傾向もみられるようだ。

現在は保護団体などが、給餌用の生け簀を設けたり、営巣用の巣箱を設置するなどして保護活動をしており、毎年2,30のつがいの繁殖行動が確認されているが、数が増えていないのが現状のようだ。

餌を求めて生け簀にやってくるシマフクロウ

「鷲の宿」では、前の川に給餌用の生け簀を設けている。

毎夜、この生け簀に餌を求めてやってくる。

その生け簀にパルス発光させた照明を当て、宿の部屋や観察棟から撮影できる。

昨年もこの「鷲の宿」で宿泊したが、仮眠している間にやってきて多くの写真が撮れなかった。

宿のおかみさんに聞くと、5月から6月上旬が子育てで頻繁にやってくるという話だった。

今年は、先述のシャチとともにこのシマフクロウを撮ることを目的の一つとして5月に北海道に来ることにした。

今回撮影したシマフクロウのPhotoMovie(3:15 音あり)
給餌池に降りる前に近くの木で様子を見るシマフクロウ
給餌池で魚を捕獲したシマフクロウ
巣で待つ雛に餌を持ち帰るシマフクロウ

「鷲の宿」の給餌池には、1/800秒の弱い光を1/80秒の間隔でパルス発光させている。

従ってシャッタースピード1/80に設定すると、シャッタースピード1/800と同様の写真が撮影できる。

ただ光は弱いので、F値はできるだけ開放、ISOを3200以上に設定する必要がある。

もちろんフラッシュ撮影は禁止だ。

給餌池までは道路を挟んで川の向こう側にあるので、結構遠い。最低でも200㎜以上のレンズが必要だ。

この日は、200-600㎜のズームレンズでF値5.6-6.3、ISO5000-6300、ズームは300㎜-600㎜の間でRAW撮影し、増感現像した。

焦点距離が長くなるので、三脚はあった方がよい。

撮影棟の中から撮影する場合も三脚を設置するスペースはある。

シマフクロウは、日が暮れる7時以降にやってくる。

この時季は子育てをしているので、一晩で頻繁に現れる。

この日は9回やってきた。

雛が巣立った後は現れる回数が減るようだ。

昨年は6月の終わりに訪れたのだが、一晩で4回しか現れなかった。

しかもそのうち2回は仮眠をとっている時にやってきたので、その撮影機会を逃してしまった。

この日は10時までに3回現れ、2時過ぎまで部屋に帰って仮眠をとり、3時前から夜明けまで撮影し、9回のうち8回撮影することができた。

宿の人にシマフクロウがやってきている時は、撮影棟の外に出てはいけないと言われている。

中には夕食前に撮影場所を確保し0時頃まで仮眠をとり、0時以降から撮影する人も見受けられた。

前半の撮影の合間に、若い女性と根室に在住している僧侶の男性と知り合いになった。

お二人とも羅臼に宿をとっておられて、僕が仮眠から戻るともう宿に帰られていた。

お二人ともこの日、僕と同じ知床ネイチャークルーズの船に乗られるらしい。

僕も知床ネイチャークルーズのクジラ・シャチ・イルカ ウォッチングの船に乗る。

ふたたび、シャチを追い求めて

この時期の羅臼の日の出は4時前。3時過ぎには、空が白み始める。

シマフクロウは夜行性の鳥なので、明るくなるとやってこない。

しかしこの日シマフクロウが最後にやってきたのは、3時半近くだった。

4時前には部屋に戻って、少し寝た。

6時に起きだして荷物をまとめ、バイクに詰め込んで、朝食に行った。

夕食も朝食も撮影棟に準備してくれる。

食事を済ませ、8時前に出発した。

「ゴジラ岩観光」のオフィスに行って、乗船の手続きを済ませる。

そこに「鷲の宿」で一緒だった女性がやってきた。彼女も「ゴジラ岩観光」で予約したようだ。

この日は「ゴジラ岩観光」の船は、検査のため出港しない。

「ゴジラ岩観光」で申し込んだ人は、「知床ネイチャークルーズ」の船に振り替えられる。

昨日と同じ駐車場にバイクを停め準備をしていると、先ほどの女性とやはり「鷲の宿」で一緒だった僧侶の男性がやってきた。

乗客は昨日よりさらに少ない。

3人で2階の左側の先端に席を取る。

男性は昨日も午後の便に乗って、シャチを見れたそうだ。

午後の便の方かシャチに合う確率が高いのだろうか。

男性は、運じゃないですかと言う。

船は昨日と同様に知床半島の先端に向かって進む。

この日は海は凪いでいるが、霧が深い。1㎞ほど先までしか見えない。

とてもシャチやクジラに出会える気がしなかった。

折り返して3時間のクルーズが終わろうとする頃、ウォッチャーの女性が客に向かって、「ここから15分位のところでシャチがいるとの無線が入った、そちらに向かいたいと思うが帰港が遅れる。構わないか?」と聞いた。

誰も反対するものはいない。

船は最大限のスピードでシャチのいる海域に向かった。

ウォッチャーの女性の指さす右舷の先に、シャチの大きな背びれが海面から突き出しているのが見える。

船はぐんぐんシャチに近づいて、ついには船の右舷のすぐ横を泳ぐシャチを見ることができた。

シャチが現れた 潮を吹くオスのシャチ 背びれが大きい。
子供のシャチとその母親か 背中に傷があるのはどうしたのだろう?
子供のシャチが頭を出した 母親に寄り添っている。
子供のシャチ
オスのシャチ 背びれが大きい。 手前にもう一頭潜っている。

5,6頭の群れだ。

オスのシャチと母親のシャチ、少し大きな子供とまだ小さな子供。

船がシャチを追いかけると、シャチは様子を見るように船に寄ってくる。

子供は船に興味津々のようだ。船の下に潜り込む。母親がそれを追って船の下に入る。

スクリューで傷つけないか? シャチは船を追い越して船の前に出た。

オスのシャチが船から離れるように誘導する。

約10分ほどのシャチとの遭遇は終わった。

3度のチャレンジでようやく出会えた野生のシャチ。感動した。

船は予定より30分程遅れて港に戻った。

予備として考えていたもう一度出会えるか分からない午後の船も明日の船も乗る必要はない。

午後からは知床横断道路で、ウトロへ向かう。

明日は、ウトロで「ネイチャーオフィス」の羅臼岳のトレッキングか、知床五湖巡りに参加しようと思う。

今回の北海道ツーリングの前半の野生動物と出会う目的は、概ね達成した。

ここからは北海道の自然を感じながら走るバイクツーリングだ。

この後、40年ぶりに訪れる「宗谷岬」、初めて渡る「利尻島」と「礼文島」、そして大学生の時自転車で走って感動した「サロベツ原野」へ向かう。

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