南東北バイクツーリング 第1~2日 出発→仙台 2021/10/13~10/14

Bike touring

第1日 出発からフェリー乗船

余裕をもって出発

2021/10/13 いよいよ出発。大阪の天候は曇り。太平洋フェリーの乗り場は、名古屋港。そこまでのルートは、西名阪から名阪国道、東名阪、四日市JCTで伊勢湾岸に入り、名港中央ICで降りる。名港中央を降りると5分ほどで太平洋フェリー乗り場に到着だ。行程3時間、休憩も入れて4時間を見込んでいる。

フェリーの出港は、19時。1時間前にチェックインしなければならないので、18時必着。余裕を見て、17時30分を目標にして、予定通り13時半に出発した。気温は24℃ほど、ネルシャツの上に防風防水ジャケットを着て、ズボンは防風ジーンズ、靴も防水。17時頃の名古屋方面は、小雨の予報。小雨だったら、下はオーバーズボンを穿く必要もないと思い、このまま突っ切ろうと考えた。

名阪国道には、針IC、伊賀上野PA、名阪関、東名阪には、亀山ハイウェイオアシス、御在所岳SA、と休憩場所があるが、亀山HOまで2時間ほど走ろうと考え、出発。

西名阪、名阪国道とも渋滞もなく、順調だ。雨の心配もあった鈴鹿も、ポツポツとわずかな降雨もあったが何の問題もなく山越え、亀山HOには予定より20分ほど早く到着。このままだとかなり早くついてしまうので、ここで時間調整をしようと30分程休憩。いざ出発という時になって、幾分雨が降り出した。ここは山沿い、伊勢湾岸に入ったら、雨も小降りになるだろうとこのまま走ることにした。

雨が降り出した。

御在所SAの少し手前から雨が強くなってきた。東の空は厚い黒い雲に覆われている。SAに寄ってオーバーパンツを穿くことも考えたが、もう残り30分程、行ってしまえとSAをスルー。

しかし、四日市JCTの手前になって、土砂降りの雨に変わった。もう止める場所もない。伊勢湾岸に入ると滝のような雨。もうジーンズもずぶ濡れだ。空は先の方まで真っ黒な低い雲に覆われている。霧と雨で先が見通せない状況の中、車は100㎞/hほどで走っていく中を、この雨で一番左側の車線を70km/h程度でゆっくり走っているトラックの後ろに付けて走った。

17時前にフェリー乗り場に到着。とりあえずフェリーターミナルの駐車場にバイクを停め、ずぶ濡れのままチェックイン。
17:30には、バイクを乗船待ちの列に付けてくれということ。バイクの乗船待ちの場所は、屋根もなく野ざらしの場所だ。もう2台ほど停めていたが、他のライダーはターミナルで雨を避けて休憩している。ほとんどの人が、レインウェアを上下とも着てる。しかし僕は、下半身は絞れるほどずぶ濡れ、靴の中も穿き口から侵入した雨でジュボジュボ。防水シューズでもこれだけ雨が侵入するなら、スパッツが必要だと痛感した。

この上にオーバーズボンを穿いても用をなさないと思い、ぎりぎりまで屋根の下にいて17時半になったら並ぼうと待機した。

土砂降りの雨の中で乗船待ち

17時半になって、他のライダーも立ち上がり始めたので、乗船待ちの列に向かった。雨はますます激しく降っている。列に並んでいるバイクは十数台、僕は後ろから3台目に着けた。一般車の乗船が始まったが、バイクは雨の中待たされた。上が歩道橋になっているところで、わずかに雨を避けながら待つ。

太平洋フェリーの名古屋→仙台→苫小牧航路は、隔日で「いしかり」と「きそ」の二隻が交互に出港している。今回の船は「きそ」だ。

18時頃、乗船の指示が出た。前の乗船準備に手間取っているバイクを抜いて乗船。太平洋フェリーの改札は船の中で行われる。バイクで乗船するときは、バイクに行先のタグを取り付けて乗船する。

船に入ると、苫小牧行きと仙台下船のバイクを分けている。仙台下船のバイクの方が多いようだ。仙台下船の列に指示通り停める。雨を避けることができて、ほっと一息。

着替えのバッグ、カメラ、PC、ヘルメットと、貴重品バッグをもって船内へ向かう。太平洋フェリーでは、バイクは一番下の第3フロア最後尾だ。1等船室は第6フロア前方。エレベータで第5フロアへ行き、ここで改札をして、さらにエレベータで第7フロアへ上がり、ようやく1等船室に入ることができた。

エレベーターで、バイクで乗船した若者と同乗。「仙台ですか?」と聞くと、仙台で下船して山形へ帰るとのこと。年の差があってもライダー同士で仲間意識がある。

船室に入るなり、バスルームでずぶ濡れのズボンやジャケットをハンガーにかけ、ジャージに着替える。ズボンからは雨がしたたり落ちていた。

太平洋フェリーにはコインランドリーがない。

船内は暖かい。着替えるなり、すぐに第5フロアの案内所に行き乾燥機がないか聞いたが、太平洋フェリーにはないという返答。確かさんふらわあや新日本海フェリーにはコインランドリーがあったと記憶しているのだが、太平洋フェリーは気が利かない。

まだ出航前だが、レストランは8時までなので、そのままレストランに向かった。太平洋フェリーは、室内履きのままレストランに入れるので助かった。さんふらわあはスリッパでレストランに入れなかったと思う。

太平洋フェリーのレストランは、バイキング

レストランは、料金\2100のバイキング。さんふらわあや新日本海フェリーはオーダー制だが、いくつか注文しているとほぼ同じくらいになるから、仕方ないとあきらめて、食券を買う。アルコールは別料金だが、ソフトドリンクは飲み放題。

バイキングの内容は、ビジネスホテルのバイキングディナーとほとんど同じような内容で、ほとんどが解凍ものだ。以前はバイキングというとつい取りすぎてしまうのだが、年とともに控えるようになった。ここのバイキングには、アイスクリームが2種類あったので、食後にこのアイスクリームと飲み放題のコーヒーを楽しみに、無難なもので腹を満たした。

雨の中の出港

ちょうど食事が終わって部屋に戻ると、船が出港した。携帯と煙草を持って船内探検。デッキに出ると相変わらずドジャブリの雨。しかし名古屋市内の方は空が澄んでいる。雨は小降りのようだ。なぜ海の方だけ土砂降りなんだ?

名古屋港の様子
出航直後の名古屋港

しかし名古屋港は雨のせいもあってきれいだ。

太平洋フェリー「きそ」のデッキ
太平洋フェリー「きそ」のデッキ

前途多難の出発だね。

第2日 フェリーで仙台へ

皮の手袋や靴を乾かすのは、ドライヤーが有効

出航直後に航路はやや荒れ模様とのアナウンスがあった。

とりあえず、明日の夕方の到着までにライダージーンズと手袋、中まで雨が入り込んだ靴を乾かさなければならない。

部屋に備え付けのドライヤーで、手袋と靴の中を乾かす。10分もドライヤーをあてていると、水気がなくなっているのが判る。何とかなりそう。

皮の手袋はドライヤーで乾かすのが一番かもしれない。口のところにドライヤーを当て、1分程手袋の中に温風を入れて、ドライヤーを外して手袋を冷ます。靴も同様に穿き口にドライヤーをあて、温風を送り込む。これを繰り返すとみるみる手袋や靴の中が乾いていくのが判る。皮の手袋や靴を乾かすには、この方法この方法が有効だ。

1時間程これを繰り返していると、明日の夕方までには乾く目途が立った。ほっとすると急激に眠気が襲ってきた。

船はかなり揺れているが、少し眠ろう。

船室では、Wifiは使えない。

目が覚めて、TVのスイッチを入れる。時間は12時前だ。かれこれ3時間ほど眠っただろうか。
スマートフォンを取り出して、ホールに出る。

太平洋フェリーでは、IT接続のWifiは各階のホールでしか接続できない。しかもsoftbankに事前に登録しておき、接続から24時間、980円課金される。衛星通信Wifiを使っているようだ。

新日本海フェリーでは、無料で船室でも接続できると謳っているが、接続できる区間が限られているうえ、Webの表示にもかなり時間がかかる。まともに使えなかった。

太平洋フェリーのWifi接続は前もって調べてあったので、出発前日に登録しておいた。クレジットカード情報などを登録しておき、接続するとそこから引き落とされる仕組みだ。

ホールに出て、Wifiに接続を試みる。スマホのWifiから太平洋フェリーのWifiを選び、前もってメールで知らされていたPasswordを入れると、SoftbankのPassword入力画面が出てくる。これにIDと登録しておいたPasswordを入れると、課金の通知画面が出てきて、接続される。

ITの表示は、新日本海フェリーよりかなり早い。youtubeは、若干途切れ途切れになるが、googlemapもきちんと表示される。これは使い物になるなぁ。

朝食はスタンドでするべきだった。

接続されると早速現在地をマップで見てみると、相模湾沖辺りを示した。船はかなり揺れている。デッキに出てみると、雨は降っていないが、海は白波が立っている。ただ、立っていられないほどの揺れではない。歩くとふらつく程度の揺れだ。これくらいの揺れだとバイクは問題ないだろうと思う。さすが1万5千トンクラスの船だ。

しばらくスマホでITを見て、風呂に入ることにした。太平洋フェリーの展望浴場は荒天で閉鎖にならなければ、入港30分前までは入れる。誰もいない風呂にゆっくり浸かって、2時頃再びベッドに入った。マップでは伊豆半島沖を進んでいる。

6時前に目が覚め、ホールに出るとうっすら明るくなっていた。空は曇り、日の出は期待できない。まだ白波が立っている。しかし揺れは夜中よりかなり収まっている。北の方を見たが、富士山は見えなかった。

7時になって、レストランがオープンしたアナウンスがあったので、さっそくレストランに向かう。朝食もバイキング。1100円だ。高いと思うが仕方がない。

後で気が付いたのだが、レストラン入り口の手前にフードスタンドがあった。8時からのオープンでコーヒーやモーニングセット、ホットドッグなどがある。モーニングセットは650円だった。レストランを出た後、ここにすればよかったと後悔する。

晴れてきた。


9時ごろ、船は銚子の犬吠埼をかすめるように進んでいる。デッキに出てみると犬吠埼灯台が見えていた。

まだ白波が立っている。スマホの天気予報でみると、仙台は晴れになっている。

船旅はいつもそうだが、船内で暇を持て余す。そこで僕は必ず読書をする。今回も前もってノートPCに小説をダウンロードしておき、読書に勤しんだ。

昼前になって、船の揺れが大きなゆったりとした揺れに変わった。デッキに出てみると、青空が見えている。風も収まり、波も静かだ。

レストランの昼食もバイキング、1100円だ。朝食後に見つけたスタンドは、13:00にOpenする。昼食であのバイキングに1100円も払うのはばからしいと思い、13時まで待ってスタンドでカレーを食べた。コーヒーと一緒に注文すると1050円、バイキングとほぼ同じだ。船の中では最低でもこれくらいは使ってねと、強要されているような気がする。

食後、フロアでITで見ると、仙台湾に近づいてきている。あの話題になった南相馬辺りだろうか。デッキに出てみると、海は穏やか、空は晴天だ。左舷の先に陸が見えており、大きなプラントがいくつか見える。どれが福島第一原子力発電所だろうか。

仙台着港は、16:30。そろそろ下船の準備をしなければならない。部屋に戻って、荷物をまとめ、着替える。ジーンズ、上着、手袋、靴、どれもほとんど乾いている。ドライヤーでの乾燥のおかげだ。濡れたインナーや下着は洗濯物袋に入れて、後日洗濯するためバッグに詰めた。

30分ほど前に下船の準備をするようアナウンスがある。予定の10分ほど前には着岸の作業をする音がし始めた。下船準備を早々に終えて船内で待機していたのだが、待ちきれずに5分ほど前に車載デッキに降りるエレベーターに向かう。エレベーターの前には、早くもドライバーやライダーが大勢待っていた。

係員の指示で、降り始めた。一度にエレベーターに乗れないので、多くの人が横の階段で降りていく。僕は荷物が多いので、エレベーターを待った。

バイクはまだベルトで保持されている。荷物をトップボックスとパニアケースに積み終えるころ、保持ベルトが外された。すぐに下船ゲートにバイクを向けエンジンをかけて待つが、なかなかゲートが開かない。5分ほど待つとゲートが開き、僕は4,5番目で下船した。

一般道に出るとともに、傍にバイクを停め、googlemapのルート検索で目的の仙台市内のビジネスホテルにセットした。仙台市内まで35分の表示。今5時前、仙台に着くまでに日は暮れないだろう。いよいよ東北の地を走る。気持ちが少し沸き立ってきた。

仙台市内のホテルへ

仙台では、ホテルプレミアムグリーンヒルズに泊まる。このホテルはバイクを停めることができることをITで確認し、出発の3日ほど前に予約しておいた。仙台はビジネスホテルがたくさんある。しかしバイクを停めれる駐車場を併設しているホテルは少ない。

仙台の中心部にあるホテルの多くは、都市部のホテルと同様、駐車場を持っているところは少ない。ほとんどが契約の駐車場に割引料金で停める。契約駐車場の多くは、バイクを拒否するようだ。中央通りの一番町にバイクの止めれる公共の駐車場があるが、エレベーターで地下に降りなければならず、乗ったまま降りることができない。しかも口コミでは、エレベーターは狭く、大型のバイクだと厳しいということだった。

今回フェリーを降りて最初に泊まる場所は松島でもよかったのだが、仙台を選んだのは名物牛タンを食べたいということがある。大阪にも仙台の牛タン料理の店が出店しており何度か行ったことがあるが、大阪にある牛タンの店はあくまでチェーン店であり、牛タンにこだわった地元の人気店で本格的な仙台の牛タンを食べたいと思った。僕はこれほど旅行をしているのに、仙台には行ったことがない。

牛タンの店はITで探すと山ほどある。特に牛タン専門店が多く集まるマーブルロードに近く、また仙台駅の中にある牛タン通りが徒歩圏内であることも、ホテルプレミアムグリーンヒルズを選んだ理由の一つだ。

フェリーを降りて国道45号をまっすぐ走ると、仙台市内に入る。さすがに帰宅時間、車の交通量は多いが、広い片側2車線の45号線は大きな渋滞もない。広瀬通に入るとビルが立ち並び、多くのネオンであふれている。さすが東北一の都市だ。

ホテルは中央通りに面しているが、地図で見るとホテルの駐車場は脇道にある。その脇道は中央通りに向かう一方通行なので、広瀬通と中央通りの交差点の二つ手前を左折して脇道に入る。ホテルの建物の横に駐車場の入り口があった。駐車場は細長いビルの一階にあり、12台ほど停めれる。その手前でバイクを停め、表通りのホテル入り口から2階に上がり、フロントへ行った。

駐車場の空いているところへ停めていいということ。駐車場は車でほぼ一杯だったが、幸い1台空いていたので、そこにバイクを停め、荷物をすべて抱えて、チェックインする。

部屋は喫煙のシングルルーム。セミダブルのベッドで部屋は十分に広い。デスクのほかにテーブルと椅子もある。1泊朝食付で6500円、しかも駐車場は無料だ。仙台にある大手ホテルチェーンでは、多くは8000円前後することを考えれば、繁華街にほど近くて、この料金は割安だ。

荷物を置いて、とりあえず一服。さて牛タンを食べに行こう。

仙台で牛タンを食す。

フェリーに乗船前、雨に降られて靴の中まで雨がしみ込んだことで、スパッツの必要性を痛感した。そこで、これからの12日間に雨に降られることを想定して、スパッツが売っているところはないかと探すと、ホテルのほど近くにモンベル仙台支店があった。歩いて10分程。牛タンを食べに行く前に寄って、スパッツを買おう。

仙台は牛タンの店であふれている。仙台の中心のショッピングストリート、マーブルロードの周辺には、そこかしこに牛タンの店がある。ITで牛タンのグルメランキングを見ると、仙台の牛タン焼き発祥の店を見つけた。ホテルから10分ほどのところにある「味太助本店」という店だ。発祥の店というのだから、旨い牛タンを食べることができるだろうと、ここに決めた。

青葉通りと中央通りの交差点角にあるモンベルに寄り、スパッツと折り畳み傘を買い、青葉通りを渡り、マーブルロード、広瀬通と横切って、一番町にある「味太助」に向かう。

一番町は仙台の歓楽街だ。多種多様な飲食店、居酒屋が軒を連ねる。googlemapを頼りに一番町を歩いていくと飲食店の看板が途切れ始めたところに、味太助の看板を見つけた。小さな古い居酒屋の風情。

味太助の暖簾をくぐる。中は7,8名ほどのカウンターと座敷にテーブルが3つ4つある小さな店だ。カウンターに男性が一人、テーブルに2人組のビジネスマンの客がいるだけ。ちょうど6時になろうとしているので、混んでいるだろうと思って急いできたのだが、ガラガラだ。ガラガラと引き戸を開けて入ると、カウンターの中にかなり年配の男性がちらっとこちらを見た。店の奥に女性が一人、こちらを向いていらっしゃいませと、カウンターの席を指さした。さびれた雰囲気。客の声もほとんどしない。

カウンターのスタンドメニューを見ると、定食と牛タン、テールスープ、その他に麦飯、飲み物しか書かれていない。ITでは、ここのテールスープも美味らしい。そこで牛タンとテールスープ、麦飯がセットになった定食を注文する。2500円。この店の雰囲気からするとやや高い気もするが、余程自信があるのだろう。

この店の前店主が、戦後牛タン焼きを仙台で始めたらしい。牛タン焼きの仕込みにかなりこだわっているようだ。今では暖簾分けした分店が、仙台各地に散らばっている。後日行ったここの分店ではない別の店でも、チラシにこの店の前店主をリスペクトしていた。

カウンターの真ん中に炭火の焼き床があり、その前で年配の男性が牛タンを焼いている。この人が今の店主なのだろう。横には下ごしらえをした生の牛タンが一枚一枚山のように積み上げられている。二人の男性は無愛想な顔つきをしながら、作業をしていた。店の奥では女性が客席に背を向け、備品の整理をしている。

ほどなく、カウンターの男性が牛タンですと皿をおいた。もう一人の男性がテールスープ、女性が麦飯を持ってきた。皿に牛タンが4枚、キャベツをぶつ切りにして塩ゆでしたものが添えてある。テールスープには白菜を刻んだものが入っている。

まずはレンゲでテールスープから…。旨い。続いて牛タン。やや厚切りの牛タンは、簡単に歯で噛み切れる。味が十分にしみ込んでいて旨い。中にうっすら赤みが残っていて、焼き加減も絶品。2500円に納得する。この旨さなら、職人肌の無愛想さも許す気になる。というか、それがこの店の古い居酒屋のような雰囲気と相まって、付加価値を与えているような気がする。

店を出る前に、出張らしきビジネスマンの二人組が入ってきて、片方がこの店の牛タンを自慢げに話していた。

ITによると仙台の牛タンの人気店は行列ができるということだったが、閑散としているのはコロナの影響か、この店が人気がないのか?

帰りは仙台最大のアーケード、マーブルロードを歩いてホテルに戻る。マーブルロードは神戸の三宮センター街に似ている。大手ブランドショップが並んおり、その合間におしゃれな飲食店がぽつりぽつりとある。道幅は三宮センター街に負けず劣らず広い。現代の若者やおしゃれなOLが闊歩している。

マーブルロードから一歩外れた脇道は薄暗く、ビルや駐車場が明かりを消して佇んでいる。その間に薄暗い飲食店がぽつりぽつりとある。その片隅で奇抜な格好をした若者が数組屯っている。仙台は、雑誌やTVに出てくるようなチープで派手な服装をした若者が多いような印象を受ける。薄暗い脇道といい、派手な若者といい、この辺りが東京や横浜、大阪や神戸との違いか。

小汚い恰好をした老漢は、そそくさとホテルに戻った。

明日から…

ホテルに戻ると、明日からの行程をチェック。明日は松島の後、牡鹿半島コバルトライン。明後日早朝に熱気球体験、その後銀山温泉と立石寺にむかう。

最近のホテルや旅館はWifiはほとんどついている。スマホとPCをNetにつないで、天気予報を見る。
天気予報は仙台地方は、明後日の朝から雨予報だ。銀山温泉のある山形は、雨の降りが少ない。夕方には止む予報。しかしかなり気温が下がるようだ。

明後日の宿泊は、仙台近辺を想定しているがまだ予約は入れていない。銀山温泉に泊まれれば理想なのだが、銀山温泉はほとんどの旅館が1名の宿泊を認めていない。それでも直前ならとITで探してみるが、やはり銀山温泉には見当たらなかった。

秋保温泉では、秋保グランドホテルにシングルルームがある。ここしかないかと、ITで見るとシングルルームもツインルームも満室になっていた。

3日後の蔵王へは、蔵王エコーラインをみやぎ蔵王から上がりたかったので、宮城県側で宿泊したいと思っている。雨の場合、バスや徒歩で入る銀山温泉や立石寺はスルーする可能性がある。そうするとかなり早い到着になる。いっそのこと仙台まで戻ってきて宿泊するか…ここのホテルはバイクが止めれるので、このホテルに宿泊することにした。

フロントに行って、明後日の宿泊が可能かどうか聞くと、同様の部屋が空いているとのことだ。今回は朝食付きで7400円。バイクの駐車も確認したが、明後日は駐車場は予約で満車とのこと、すぐ横の契約駐車場を案内される。バイクは止めれるかどうか確認を取ってもらうと、バイクも可能とのこと。1泊1000円だ。それでOKをして、予約を確定した。

部屋に戻って、明後日早朝の熱気球体験の予約もITで入れた。これで3日後の蔵王までの行程は確定した。

明日から本格的に南東北観光ツーリングだ。期待と不安を抱きながら、明日を迎える。

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