目的と計画
9月の初め、まだバイクで行ったことのない東北に行ってみたい、別のバイクブログで見た十和田湖、蔵王、磐梯、安達太良をバイクで走りたいという思いで、東北方面の情報を集めた。秋の東北、山は10月中旬には紅葉が始まる。当初は北東北、紅葉時期の秋田、十和田湖、乳頭温泉、などへも行きたいと思ったが、十和田湖、乳頭温泉は10月の半ばは、かなりの渋滞が発生するとのことなので、今回は日程的にも厳しいと思い、仙台から南東北を中心に回ることにした。
計画するにあたり、行きたいところをピックアップした。
- 銀山温泉
- 蔵王エコーライン
- 磐梯吾妻スカイライン
- 裏磐梯と五色沼
- 那須どうぶつ王国(バードパフォーマンス)
- 日光いろは坂
10月の上旬、信州のビーナスラインと清里、上高地、白川郷の一週間のツーリングに行くことを決めので、その後、10月13日から17日の間に出発することにし、それに合わせてルートを設定することにした。
10月上旬の信州は、またブログに書くことにする。
ルート設定
北東北からと考えたときは、日本海フェリーで秋田へ入り十和田湖へと考えていたが、新日本海フェリーの敦賀ー秋田航路は、毎週月曜日にしか出ていないことも南東北を中心に走ろうと考えた理由の一つだ。結局、太平洋フェリーで仙台に入り、そこから蔵王へ行こうと思った。ただし、太平洋フェリーも名古屋発は隔日での出港だ。
全体の大まかなルートは、仙台→銀山温泉→蔵王→裏磐梯→会津・猪苗代→那須→日光→草津→志賀高原→帰阪、の12日間としてルート上の観光地や宿泊地の設定を始めた。
数年前、東北震災の後、石巻と女川町に復興支援に行ったことがあり、仙台に行くのなら女川町や石巻の復興の状況を見てみたい、またその時会った人たちに会ってみたいと連絡を取ると、できれば土日がいいとの返事をもらい、10月16日の土曜日に会うことにして、10月13日か15日に名古屋出港、16日か17日に面会という行程を決めた。
15日の松島で久しぶりに松島めぐりの観光船に乗ることにし、午後からバイカーに人気の牡鹿半島のコバルトラインを走ることにした。そこで出発は13日に決定、フェリーは14日夕方到着。その日は仙台港近くのビジネスホテルに泊まることにした。松島の体験ツアーで熱気球体験を見つけたが、この熱気球体験は土日のみ、しかも朝5時集合とのことだったので、16日早朝に熱気球体験に参加するため、熱気球体験の近くの松島に宿泊、午前中女川町で人に会うことにした。その後銀山温泉まで走ることにする。
ここまでは基本的な変更はないと考えて、太平洋フェリーの1等客室とバイクの予約を入れた。新日本海フェリーもそうだが、この時期は1等客室を1名で利用しても料金は2名利用の一人分の運賃で貸し切りにできる。1等客室料:\13500+バイク:\10100 合計:\23600で予約した。太平洋フェリーは乗船当日決済でOKだった。14日は16:40に仙台港到着予定なので、その日は仙台市内のビジネスホテルに宿泊することにした。予約はビジネスホテルなので後でもいいと考え保留。15日の松島は熱気球体験に歩いて行けるホテルパレス松洲を予約。松島はコロナの影響か、人気のないホテルなら1名の予約も結構とれるところがある。結局ツインルーム1泊2食で予約できた。
16日は、銀山温泉に宿泊したかったが、1名の宿泊の予約を取れる旅館が見当たらず、その日の夕方、立石寺まで走り天童か山形辺りでの宿泊を想定した。山形のビジネスホテルならいつでも取れると考え予約は保留した。バイクのロングツーリングでは、途中交通事情や天候で予定が変更になることもあるので、こういう宿泊予定を空けておき当日近くになって宿泊を決めるようにしておくことも重要だ。
17日は蔵王エコーラインを走って蔵王に宿泊する予定だが、蔵王エコーラインをみやぎ蔵王から上がりたかったので、一旦みやぎ蔵王へ出て蔵王エコーラインを通って蔵王に宿泊することに決めた。この時期の蔵王も、1名の予約を受け付けてくれるところは結構ある。温泉が源泉かけ流しの蔵王プラザホテルを、和室1泊2食を¥16500で予約。
山形からみやぎ蔵王を回って蔵王エコーラインで蔵王に入ると、途中蔵王ハイラインに寄っても、2時間ほどで着いてしまう。そこで、午後は蔵王ロープウェイで地蔵山頂まで上がって、苅田岳のお釜までトレッキングすること考えた。
18日は、裏磐梯に入る。まず西吾妻スカイバレーを走り、その時季紅葉の天元台を通って檜原湖まで行き、そこにバイクを止めてバスで五色沼入り口まで行って、五色沼を歩いて檜原湖に戻り、休暇村裏磐梯に宿泊することにした。休暇村は1名の宿泊やバイカーを快く受け入れてくれる。しかも部屋や食事は高レベルなので、バイクでのツーリングでは近くに休暇村があれば、かなりの確率で利用する。休暇村裏磐梯は幸い1部屋開いていたので、眺望良の和洋室を1泊2食\18300で予約した。
19日いよいよ今回のツーリングでもっとも走りたかった磐梯吾妻スカイラインを走る。磐梯吾妻スカイラインだけだと1日の走行距離としては短いので、休暇村裏磐梯から一旦天元台に向かって檜原湖の西岸を南下し、磐梯吾妻レークラインを走り、磐梯吾妻スカイラインに入ることにした。磐梯吾妻スカイラインの浄土平は、車やバイクのCMでよく使われる場所で、関東や日本中のライダーから憧れられているスカイラインだ。ある日本中をバイクで走っているライダーによると、日本の尾根筋をはしるスカイラインでは、信州のビーナスライン、伊豆の伊豆スカイライン、とともに3大絶景道路だろうという話だった。
磐梯吾妻スカイラインの終点は福島市の西側だ。その日は福島のビジネスホテルに宿泊することを想定していたが、旅行ガイドをみていると近くに姥湯温泉と滑川温泉という一軒宿がある。細い林道を登ってたどり着く温泉宿なのだが、インターネットで空室状況をみると滑川温泉福島屋は、19日2部屋空いていた。しかも一人の宿泊も受け入れてくれる様子。福島市のビジネスホテルと滑川温泉の両方を候補にして、とりあえず保留にしていたのだが、出発3日前に滑川温泉の空室状況をみると1部屋に減っていた。それを見てつい予約を入れてしまった。今回のバイクは不整地の林道は不得手なのだが、北海道に行った時も不整地林道を10㎞ほど走った経験があり、行けるだろうと決心した。1泊2食\15500だ。
20日、この日は休息日にし、観光地には寄らないことにする。ルートは滑川温泉を出て米沢から喜多方に入り、昼食に喜多方ラーメンを食べて、猪苗代湖辺りを磐梯山の写真を撮りながら、会津若松へ入る。ここでビジネスホテルに早めに着いて、動画や写真の整理をしようと考えた。状況によっては変更の可能性もあるので、予約は入れず保留にした。
21日は、会津若松から那須へ向かう。なぜ那須に行くのか? もともと僕は鳥類とくに猛禽類が好きで、youtubeでハクトウワシやハヤブサの飛翔が見れる那須どうぶつ王国のバードパフォーマンスを見たいと思っていた。
インターネットで那須どうぶつ王国のバードパフォーマンスは、2:00から。チェックアウトぎりぎりに出ても、昼前に着いてしまう。そこでルートの途中にある大内宿に寄ることにした。大内宿は信州の白川郷とともに古い街並みを保存している街道宿場町、東北には街道宿場街が信州中山道とともに数多く観光地化されているが、その中でもかなり有名な宿場街だ。会津若松を早めに出て、昼前に大内宿を見学し、お昼頃那須どうぶつ王国に入る予定にした。
その日の宿泊は那須どうぶつ王国から、20分ほどのところにある休暇村那須に宿泊することにした。空室は十分にあり、休暇村は1日前までキャンセル料はかからない。ツーリングも後半に入り予定が変更になることも十分考えられたが、とりあえず1泊2食ワクチン接種割引を入れて\18300で予約した。
22日の朝、那須ロープウェイで茶臼岳のトレッキングを予定に組み入れた。登山をやっていた若い頃、登りたいと思っていた山の一つだ。午前中で下山し日光に向かう予定だが、茶臼岳に上っていると日光いろは坂へは夕方になってしまう。そこで日光市か鬼怒川辺りで一泊し、翌朝いろは坂を上がることにした。日光ではビジネスホテルかペンションを想定して、予約はぎりぎりでいいと考えた。
23日はいよいよ、いろは坂だ。いろは坂は関東のワインディング好きのライダーには聖地のような場所。いろは坂は2車線あるが、この時季首都圏からの車が多く昼前頃からは、混雑して思うように走れない。そこで早めの朝を狙い、午後は以前から行きたかった戦場ヶ原を歩こうと考えた。日光湯元温泉にバイクを止め菖蒲ヶ浜まで歩き、バスで日光湯元に戻るルートだ。しかし日光湯元温泉は1名宿泊を認めている旅館が見つからなかったので、日光湯元から金精峠を越えて40分ほどで着く丸沼高原のペンションの宿泊を考えた。丸沼高原のペンションは冬のスキー客目当てのペンションが多く、スキーシーズン以外は結構空いている。ここも予約せず状況を見て宿泊地を決定することにした。
ここまでで目的の場所はすべて予定に組み入れたのだが、まだ2週間の予定では余裕があったので、久しぶりに志賀高原に寄って、24日は志賀高原のホテルに泊まることも想定した。しかしここまでの予定がずれ込むことも考え、丸沼高原から直接帰宅することも含めて、この後は出発して状況を見ながら決めることにした。
準備
バイクはホンダNC750Xにフルパニア。今回は、写真と動画を撮ることが目的なので、カメラ、レンズ、動画撮影のセットを積むと、2週間のロングツーリングには積載量がぎりぎりだ。
カメラを1台、レンズは24-105㎜ズーム、14-28㎜ズーム、24㎜単焦点、動画撮影はgopro9とインスタ360、それに雨天用のフード、ポール、三脚、星空撮影も考えてポラリエ。これをカメラ用のリュックにつめてトップケースに積む。それに充電用のコードやタップ。これでトップケースは一杯になる。
着替えは、下着類を4日分。これを途中洗濯しながら、2週間をすごす。部屋着上下、トレーナーとフリース、タオル類、を片側のパニアに入れ、もう片方には、防寒着(インナーダウンとオーバーズボン)、バイク用雨具、バイク用のハーフカバーを積む。
免許証、財布などはタンクケースに入れる。出発時には、ネルシャツの上にバイク用オールシーズンジャケット、バイク用のジーンズで名古屋まではOK。寒くなるとネルシャツの上にフリースかインナーダウンを、下はオーバーズボンを穿けばいい。手袋はスリーシーズン用と冬用の二つを持っていく。靴はトレッキングシューズ。NC750XはDCTだからギアがないので、トレッキングシューズでも乗ることができる。DCTを選んだのはこれも理由の一つだ。
実をいうと、この3日前まで信州に1週間ツーリングに行っていた。その時と荷物はほぼ同じなので準備は楽だった。出発1日前にパッキングは終えた。
天気予報をみると、出発当日は大阪は曇り、夕方の名古屋は雨の確率が高い。
14日から15日の仙台は晴れ。しかし16日にはかなりの雨量の雨予報。その後寒波が入る予想になっている。東北の高山の寒さに今回の防寒着で耐えられるか、すこし不安を感じた。
しかし大半は予約済み、もうGoサインは出ている。
出発
太平洋フェリーは1時間前のチェックインを指定しているので、余裕を見て19:00出港の1時間半前、5時半に到着することを目指す。名古屋港までノンストップで行くと3時間、休憩を入れて4時間前、1時30分頃に出発しよう。
13日、1時前にはすべての荷物を積み終わり、忘れ物がないか再チェック。
天候は晴れ、大阪は暖かい。
予定通り13:30、いよいよ出発‼ Let’s go!
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